自衛隊(防衛省)とは

Slide Self-Defense Force  自衛隊とは日本国を外国から守る軍事的な組織と思われていますが、実際には「災害時の救助活動(災害から人々を守り、救うこと)」が実務として一番大きな役割の組織と言っても過言ではありません。

 地震や大雨などの天災が起きたとき、真っ先に被災地に乗り込んで救援物資を届けたり被災者を救助したりします。
 救援活動の様子に関しては、2019年の台風19号水害の時、実際に目にした人も多いのではないでしょうか。現在深刻化しているコロナ禍においても北海道の医療現場に支援しています。

 私は1995年の阪神大震災、2011年の東日本大震災時、幕僚監部(いわゆる参謀) に所属し、全体の指揮系統などに携わる経験をいたしました。
24.7万人(2018年3月)
年間予算50,070億円(2019年)

自治体(市役所)の行政と同じようなことを、より大きな規模で行っている組織といえるんです。

戦争がない日本国内での実際の活動は

・特殊な事件への協力
・災害派遣
・救助活動
・急患輸送
・土木工事
・メディアへの協力
・学術分野への協力
・イベントの支援
・スポーツの協力

などを行い、そのための土木・通信工事、防疫、輸送など、すべて自前で行います。
例えば学校(大学・高等工科)、病院(医科大)、研究所、情報、電気・水道・ガス工事、道路工事、建築工事や、総務、人事、通信、補給・整備、輸送、会計、食事の提供など、自治体が求められる多くの事業を政策から実行まで民間の事業所に頼らず全てを兼ね備えている組織です。
自衛隊には生活するうえで必要な機関がありさまざまな役割の多くを自前で運営しています。
また、必要に応じ、海外留学を含め、大学、国内企業、研究所等に教育を委託し、専門知識・技能を更に高めています。

 

つまり、自治体(市役所)の行政と同じようなことを、より大きな規模で行っている組織といえるんです。